献血で体重50キロ以下は400ml献血ムリ!?体重制限の理由を徹底調査!

献血で50キロ以下は400無理


職場の近くに献血バスが来ていて、同僚から「献血していかない?」って誘われたんですよね。

「400ml献血が良いよ!」って言われたんだけど、いざやろうとしたら体重計に乗せられて48kgの私は「体重50kgに満たないのでダメです」ということで結局200mlの献血になったんです。

40数年生きてきて献血ってほとんどしたことなくて…献血に関する知識もほぼゼロ(-_-)

こりゃ、いろいろ知っておいた方がいいなと思ったので献血での体重制限について詳しく調べてみることにしました!

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体重50kg以下だと400ml献血はできない!?

献血で50キロ以下は400無理

50キロ以下の人が400L献血できないのは何故なんでしょう?

聞けば、体重50kgであれば男女かかわらず全血献血400mLが可能なんですね。

でも、体重49,9kgの人は男女共に「全血献血400mLはご遠慮ください」と言われます。

たった0.1gなのに!どうして?

とさわいだところで、「献血基準数値で設定されているので」と言われればそれまでです。

この辺、けっこうシビアですが体重が50kg未満であれば400mlの献血はできません。

なぜ献血に体重制限があるの?

献血で50キロ以下は400無理

どうして献血するのに体重が関係するんでしょうか?

体重制限は献血で血液を提供する人の健康を考えて基準を設けています。

一般的に体内を流れる血液の量は

  • 男性・・・体重の約8%
  • 女性・・・体重の約7%

例えば体重50kgの人なら、男性で約4,000mL、女性で約3,500mLの血液が流れています。

これから考えると、体重48kgの私の血液の量は

48×0.07=3.36L(3360mL)

ということになりますね。

ちょっと専門的な話になりますが、医学的にみて循環血液量の15%以内が急速に失われても、血液の循環動態には影響がないことが報告されているんですって。

ということは、体重50kg以上の人なら、男性600mL、女性525mLまでの採血は問題ないということです。

では、私の場合に当てはめて考えてみましょう。

私の体内に流れる血液は約3360mLです。

この15%だから3360×0.15=504mLまではなくなってもOKってこと?

それなら400mL献血しても大丈夫じゃん!って思ったんですが、献血で命の危険があるギリギリまで血を採るのはちょっと・・・勘弁してほしいですよね。

そんな単純な計算ですむような問題ではなく、献血する人の体の健康をいろんな面から考慮して、厳しい献血基準が設定されているとのことです。

成分献血をする場合の体重別目安

献血で50キロ以下は400無理

献血には「全血献血」と「成分献血」というのがあるのをご存知でしょうか。

簡単に言うと

  • 全血献血・・・血液の全成分を献血すること。
  • 成分献血・・・血液の中から血漿や血小板など特定の成分だけを献血すること。

です。

血漿献血では体重別に300mL~600mL以下で、次のように目安となる量が定められています。

血漿成分献血の体重別献血量の目安

体重40kg~45kg未満 献血量300mL(女性のみ)
体重45kg~50kg未満 献血量300mL~350mL
体重50kg~55kg未満 献血量400mL
体重55kg~60kg未満 献血量400mL~450mL
体重60kg~65kg未満 献血量400mL~500mL
体重65kg~70kg未満 献血量400mL~550mL
体重70kg以上 献血量400mL~600mL

血小板採血

血小板献血では10単位~20単位(献血量は400mL以下)を1人から採血できます。

(血小板製剤は10単位製剤の他にも、5単位、15単位、20単位製剤があり、医療機関からの要請にしたがって採血を行います。)

血小板10単位は全血献血200mLからとれる血小板の10人分です。

1人で10人分ですから画期的ですよね!

次の献血までの間隔は体重に関係なし?

献血で50キロ以下は400無理

全血献血200mL、全血献血400mLは血液中の成分を全て献血するので、採血後、血液が固まらないように抗凝固剤の入った保存液を加え、赤血球製剤と血漿製剤とに分離調整をします。

成分献血は、成分採血装置というのを使って、自動的に血液中の血漿や血小板といった特定の成分だけを採血します。

体内で回復に時間のかかる赤血球は再び体内に戻すんです。

そのため、成分献血の方が身体への負担も軽く、次の献血までの間隔は2週間空けばOKです。

一方、全血献血400mLの場合は次回の全血献血までに男性で3か月、女性で4か月の間隔が必要です。

ちなみに、 採血にかかる時間には個装置の種類によって違い、個人差もありますが、血漿成分献血で約40~60分かかります。

移動献血バスだと、なかなか成分献血ができないんですね。

だから、私は前回献血バスに行ったとき、全血献血しかなかったんだ~とわかりました。

成分献血をするには献血ルームに行く必要があります。

献血に体重の下限制限はあるの?

献血で50キロ以下は400無理

献血には体重の下限制限があります。

200mlの全血献血の場合と成分献血の場合、女性だと最低40kgないといけません。

その理由はやっぱり献血する人の健康を考慮して、ということです。

人の体を巡っている血液の量は体重が軽くなればなるほど少ないですからね。

参考:日本赤十字社

献血ルームにも献血バスにも体重計はある?

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実際には、献血ルームへ行くと身長体重を測定する機械があって、「乗ってください」と言われることがあります。

ただ、ほとんどは問診の時に自己申告でも問題ないようです。

多分見た目が基準ギリギリとかだったら「体重計に乗ってください」とお願いされることがあるようです。

ちなみに、献血バスであっても体重計は必ずあります。

献血をすると、後で具合が悪くなることもあるので、「最近ちゃんと体重計ってないな・・・」という人は、必ず献血する前に体重計に乗って確認してくださいね。

まとめ

献血で50キロ以下は400無理

体重50kgに満たない人は、男性であっても女性であっても400mlの全血献血はできないということがわかりました。

献血に体重制限が設けられているのは、献血する人の健康を考えてのことです。

血を抜くというのは命に係わることなので、体重はもちろんですが、献血前の健康状態をきちんと把握して問診のときに伝えることが大事ですね。

地元の繁華街で高校生が看板を持って「献血へご協力ください」と呼びかけているのを見かけます。

血液を待ちわびている患者さんがたくさんいるということなので、元気な時にはまた献血へ行きたいと思います。


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